Mercedes AMG GT Coupe|メルセデス AMG GTクーペ
スポーツ性と快適性を兼ね備えたパフォーマンスラグジュアリーモデル
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMGのトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG GTクーペ」を発表し、受注を開始した。
Text by YANAKA Tomomi
四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を初採用
メルセデスAMGが完全自社開発する「メルセデスAMG GTクーペ」が2代目へと進化した。今回発売されるのは「メルセデスAMG GT 63 4MATIC+ クーペ」1グレードのみとなる。
ボディサイズは全長4,730×全幅1,985×全高1,355㎜のワイド&ローなスタイル。メルセデス・ベンツの基本思想「Sensual Purity(センシュアル ピュリティ)」とメルセデスAMGのDNAを融合させ、パフォーマンスラグジュアリーを体現させたと謳われる。
フロントグリルを低い位置にレイアウトすることで、ダイナミックなフォルムを強調するほか、サイドは2,700㎜のロングホイールベース、ショートオーバーハングなどでダイナミックなプロポーションを演出する。
リアには3つのLEDリアコンビネーションランプを採用。また電動格納式のリトラクタブルリアスポイラーも備わり、展開時は空力性能を高め、スタイリングでもスポーツカーならではの精悍なアクセントが加わる。
このスタイリングに貢献しているのは、新開発の車両アーキテクチャー。軽量なアルミニウム複合シャシーにより、最大限の剛性を生み出しているのも特徴だ。
この「メルセデスAMG GTクーペ」では、2シーターが標準仕様。しかし、可倒式リアシートによって後席の乗員の身長は150センチ以下となっているものの、4人乗員可能な2+2仕様のオプションも設定される。この設定を可能にしているのも新開発された車両アーキテクチャーのたまものだ。
ボディシェルのねじり剛性は先代比で18パーセント向上し、横軸の剛性は50パーセント、縦軸の剛性も40パーセントアップ。重心ができる限り低く保たれるよう設計されている。
インテリアは、航空機からインスパイアされたスタイリングがポイント。タービンノズル型のエアアウトレットとともにスポーティかつラグジュアリーな仕上がりに。
シートやインストルメントパネル、ドアパネルはアクセントステッチ付きのナッパレザー仕上げとなっており、AMG専用のスポーツシートやAMGパフォーマンスステアリングなどが標準装備される。
12.3インチのデジタルコックピットディスプレイと11.9インチの縦型メディアディスプレイにはAMG専用のコンテンツや表示で特別感を演出。
「ハイ、メルセデス」と呼びかけるだけで起動する対話型インフォテインメントシステム「MBUX」は第二世代を搭載し、音楽選択やエアコン、照明など多様な機能に対応する。
パワートレーンは、インタークーラーの搭載位置の変更など改良が施されたという4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジン(M177)とAMGスピードシフトMCT9段トランスミッションとの組み合わせ。最高出力は430kW(585ps)、最大トルク800Nmを発生し、0-100㎞/h加速は3.2秒を記録する。
さらに前後のトルク分配を連続可変し、四輪駆動とFRもシームレスに切り替えられる四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」も初採用しており、ドライ、ウエット、スノーなど路面に応じた走りやFR固定状態でのドリフト走行も可能だ。
このほかにも「メルセデスAMG GTクーペ」専用に進化させた油圧式のAMGアクティブ・ライド・コントロールサスペンションやAMG強化ブレーキシステムなどを装備。特別な1台に仕上げられている。
「メルセデスAMG GTクーペ」は左ハンドルのみを展開で価格は2750万円。デリバリーは2024年4月下旬ごろからが予定されている。
ボディサイズ|全長4,730×全幅1,985×全高1,355㎜
ホイールベース|2,700㎜
トレッド前/後|1,680/1,685㎜
車両重量|1,940kg
エンジン|3,982㏄ V型8気筒
最高出力|430kW(585ps)/5,500-6,500rpm
最大トルク|800Nm/2,500-5,000rpm
トランスミッション|9段AT
駆動方式|四輪駆動
サスペンション|5リンク
ブレーキ|ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ|前295/30 R21 後305/30R21
ステアリング|左
価格|2750万円
問い合わせ先
メルセデスコール
Tel.0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp/
出典:Web Magazine OPENERS