MOJITO|モヒート
知性と色気が絡み合う、モヒートのプラチナとYGのオニオンリング®
ファッションブランド「モヒート」の最上位ライン「オニオンレーベル」より、プラチナとイエローゴールドを贅沢に用いた8連のリングが登場した。その名を「オニオンリング®」。一生モノに相応しい、その多面的な魅力に迫る。
Text by fanbase lab.
感性、素材、技。すべてが連なり生まれる、男のジュエリー決定版
重ねた輪切りのたまねぎのようだから、オニオンリング®。名前こそフランクだが、一見で最上級のそれとわかる、艶めかしい輝きと曲線美を湛えるジュエリーである。
生みの親である「モヒート」は、かの文豪、アーネスト・ヘミングウェイへのオマージュを掲げるファッションブランド。デザイナーの山下裕文氏は、執筆を続けながらボクシングに興じ、大海原を駆けたヘミングウェイという豪胆な男への憧れを隠さない。ミントが清々しいカクテルのモヒートは、ヘミングウェイが愛したとされる酒である。
そしてこのヘミングウェイ、実はたまねぎが大好きで、小腹を満たすためにしばしばポケットに忍ばせていたという。かくして、オニオンリング®の名が、プラチナ(PT950)とイエローゴールド(K18)からなるハイジュエリーに付けられることとなった。
実はこのオニオンリング®には、セブンデイズリングという原型がある。7本のシルバーリングからなるそのジュエリーは、アフリカのサハラ砂漠西部に暮らす遊牧民、トゥアレグ族が身に着けていた7本1セットのヴィンテージリングに着想を得たもの。トゥアレグ族は曜日を表すカレンダーのように、リングを並べ替えて身に着けていたのだという。
そのセブンデイズリングをアップデートしたオニオンリング®は、プラチナ5本、18Kイエローゴールド3本の計8本の細身のリングが、複雑に重なり合ったデザイン。単純に1本分のボリュームが増したばかりでなく、寒と暖の対照的な輝きが組み合わさることで、表情にさらなる奥行きが生まれた。知性的であり、艶めかしくもあるこの多面性こそ、オニオンリング®の真骨頂。多面性はまた、荒々しくも優しい「老人と海」の主人公に象徴される。ヘミングウェイ作品にも通ずる魅力といえよう。
ちなみにカレンダー代わりのそれとは違い、一本一本はバラバラではなく連なり合っている。当然、型に流し込んで磨いて完成──というわけにはいかない。一本一本を組み込み、閉じる作業には職人による精緻な手作業が欠かせず、また、リング径も8本のすべてが重なり合った状態を計算し、幾度となく調整を重ねることで初めて導き出される。山下氏がメイド・イン・ジャパンにこだわったのは、これが卓越の職人技なくしてつくり得ないものだからに他ならない。
プラチナを前面にすればより知性的に、ゴールドを前面にすればより華やかに、といった具合に、着け方によってさまざまに表情を変えるのもこれの醍醐味で、毎日身に着けても飽きることがない。原料にも選りすぐりのそれが用いられており、身に着けるほどその表情は奥行きを増すことだろう。
時計と同様、ジュエリーもまた生涯にわたり付き合うことのできる資産である。そして“センス”を表すツールとしては、時計以上にアイコニックなアイテムがゆえに、これみよがしでは下品にもなりうる。だからこそセレクトが難しいのだが、選りすぐりの原料や職人技が生む節制の効いたエレガンス、物語の広がりをもつオニオンリング®は、成熟した男性が身に着けるジュエリーの理想形ではあるまいか。
もし貴方の指が空いているのなら、オニオンリング®がそこで艶めかしい輝きを発しているさまを想像してみてほしい。そして、貴方が時を刻むとともに、その輝きの深みが増していく姿を──。
なお、オニオンリング®には、片面にポロサスというスモールクロコダイルレザー、もう片面にタンニンなめしのカーフを用いた特別なポーチが付属する。ポロサスはワニ革の中でも非常に希少、かつ繊細な斑模様をもつ高級素材であり、こちらも一生モノの資産といえる。ポーチはファスナー開閉で、カードケースやコインケースとして使用することも可能だ。
商品は「アーチ 南青山店」で展示販売。オンラインでは、「アーチ」および「モヒート」のストアで購入できる。
山下裕文 氏
モヒート デザイナー
1968年熊本県生まれ。服好きの聖地であったセレクトショップ「プロペラ」のプレスバイヤーを経験。2005年より英国の老舗ブランドやストリート、アウトドアブランドなどのコンサルティングに携わり、2010年に「モヒート」を立ち上げる。自身が愛するアーネスト・ヘミングウェイへのオマージュを礎に、男たちのための「道具としての服」を創造する。
ONION RING® (OR_P5Y3)
価格|880,000円
問い合わせ先
アーチ
https://shop.archstyle.tv/products/detail/1367
モヒート
https://store.mojito.tokyo/store
出典:Web Magazine OPENERS