Mercedes Benz GLC Coupe|メルセデス・ベンツ GLC クーペ
GLCクーペが初のフルモデルチェンジ
メルセデス・ベンツ日本は、フルモデルチェンジしたミドルサイズSUV「GLC クーペ」の販売を開始した。
Text by YANAKA Tomomi
パワートレーンはクリーンディーゼル+マイルドハイブリッドに
GLCクーペが初のフルモデルチェンジを迎え、「GLC 220d 4MATICクーペ」が日本でも発売された。
エクステリアは伸びやかなシルエットの中に、スポーティな力強さが特徴。フロントでは、スターパターングリルを採用することで、大胆な開口部を備えたアグレッシブなフロントバンパーとともに、精悍なフロントマスクを演出する。
サイドは、ラインやエッジを大幅に削減。曲線を描く彫刻的な面により陰影が生み出された。リアデザインは力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、ツーピース構造で内部に立体感のあるスリムな新型リアコンビネーションランプにより、ワイドかつシャープな印象に。
デザインをブラッシュアップしながらも、Cd値は先代モデルの0.30から0.27となり、省燃費性能が追求されたのもポイントだ。
インテリアに目を向けると、航空機のナセルを想わせる丸みをつけたエアアウトレットなどがアクセントとなり、標準仕様でもリアルウッドインテリアトリムを取り入れることで、高級感のある空間を創出。室内を彩る「アンビエントライト」も改良され、64色から選択できるようになった。
また、ラゲッジルームは545ー1,490リットルの大容量を実現。実用性も向上させている。
パワートレインは、新型クランクシャフトを採用し、ストロークと排気量が拡大した2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン「OM654M」を搭載。最高出力197ps(145kW)、最大トルク440Nmを発生し、9段ATを介して4輪を駆動する。
また、エンジンとトランスミッションの間にはマイルドハイブリッドシステムISGを配置し、短時間に最大23ps(17kW)、205Nmのブーストが可能となり、燃費の低減に寄与する。
新型GLCクーペではスイッチ操作ひとつでエンジンやトランスミッションの特性を切り替える「ダイナミクス・セレクト」のなかに「オフロード」モードを追加。
トランスミッションがオフロードモードに切り替わるほか、360°カメラシステムを使った「トランスペアレントボンネット」機能が使用でき、メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の道路の映像を仮想的に映し出し、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認できるようになった。
サスペンションはCクラスと同じく、フロントに4リンク式、リアにマルチリンク式を踏襲。さらにオプションとしてAIRMATICサスペンションも用意された。
安全装備では、Sクラスにも搭載されている、メルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムを採用し、一般道はもちろん、高速道路での運転支援機能により、ドライバーにかかる負担を軽減するよう図られている。
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)では、インフォテイメントに加え、「MBUX ARナビゲーション」として、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出されるなど、最新のものが備えられた。
「GLC 220d 4MATICクーペ」の価格は898万円となる。
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出典:Web Magazine OPENERS