Volkswagen Passat Variant|フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント
さらなる電動化への道を歩み出したパサート ヴァリアントを世界初披露
フォルクスワーゲンは、新型の「パサート ヴァリアント」を世界初披露した。2種類のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが登場し、パサートもさらなる電動化への道を歩みだす。
Text by YANAKA Tomomi
PHEVやマイルドハイブリッドなど多彩なパワーユニットを展開
9代目へと進化したフォルクスワーゲンのベストセラーモデル、パサート。ビジネスからレジャーにまで対応するオールラウンドモデルで、今回発表されたステーションワゴンモデルのヴァリアントは、ホイールベースが50㎜を延長、リアシートの足元スペースも50㎜拡大した。
新モデルは多彩なパワーユニットが特徴で、3種類の新しいプラグインハイブリッド(PHEV)、もしくはマイルドハイブリッドと、5種類のターボチャージャー付ガソリンとディーゼルエンジンで構成される。
ベースとなるのは、進化を遂げたモジュラー「トランス バース マトリックス(MQBevo)」。このスケールメリットを生かし、2種類のPHEVはシステム全体で150kW(204ps)、もしくは200kW(272ps)を発生し、19.7kWhのバッテリーも搭載可能に。約100kmの距離を電動で走行でき、日常走行では電気自動車として使用することもできる。
また、充電もこれまでの3.6kWではなく、11kWのAC(交流)充電器が使えるようになり、充電時間も短縮できるほか、急速充電も使用可能だ。
一方、48Vのマイルドハイブリッドモデルは、110kW(150ps)を発生。運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、内燃エンジンを作動させない惰性走行などで、省エネに貢献する。
内燃モデルでは、150kW(204ps)、195kW(265ps)を発生する2種類のガソリンターボエンジンと、90kW(122ps)、110kW(150ps)、142kW(193ps)の3種類のディーゼルターボも用意。
すべてのエンジンはATトランスミッションが組み合わされ、ガソリンの195kWモデルとディーゼルの142kWモデルは四輪駆動システムを標準装備し、そのほかのモデルは前輪駆動となる。
走りの面では、アダプティブ シャシーコントロール「DCCプロ」をオプションで設定。フォルクスワーゲンで初めて2バルブ技術を採用し、ダイナミクスと快適性を両立させるのに寄与する。
インテリアも全面的に刷新。特に印象的なのは、ダッシュボードに配置された大型のランドスケープ(横長)ディスプレイで、最新世代の「モジュラー インフォテインメント マトリックス」により、直感的な操作ができるという。
このほかにもパサート ヴァリアントには、最先端のアシストシステムをオプションで搭載。なかでも、パークアシストシステムは、スマートフォンを使用した遠隔操作で駐車スペースへの駐車や出庫が可能な機能。
さらに、メモリー機能が付いた「パーク アシスト プロ」が搭載されている場合、システムはリクエストに応じて最後に走行した50メートルを記録して保存でき、駐車スペースへの自動の入出庫が可能になる。
新型パサートは2024年はじめに発売される予定だ。
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出典:Web Magazine OPENERS