Lamborghini Urus SE|ランボルギーニ ウルス SE
プラグインハイブリッドのウルスSEが日本初披露
ランボルギーニは5月23日、プラグインハイブリッド(PHEV)搭載のスーパーSUV「ウルス SE」を日本初披露した。
Text by YANAKA Tomomi|Photographs by Lamborghini
最高出力800psを発揮し、最高速度は時速312㎞。60㎞のEV走行も可能
ランボルギーニ初のSUVであり、現在のランボルギーニのベストセラーでもあるウルスに、PHEVモデルの「ウルスSE」が導入され、国内で初公開された。
パワーユニットは4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載。電動パワートレインとの最適な相乗効果が発揮できるよう再設計されていると謳われ、エンジン単体で最高出力456kW(620ps)、最大トルクは800Nmを発生する。
このエンジンに出力141kW(192ps)、483Nmの電動パワートレインを組み合わせ、システム全体での最高出力は800psに達し、最高速度は312㎞/h、0-100km/h加速は3.4秒を記録。ウルスSよりも0.1秒短くなった。
リチウムイオン電池容量は25.9kWh。8段AT内には永久磁石同期電気モーターが備わり、電力だけで60㎞以上の航続距離を記録。最高速度は130㎞/hだが、この速度を超えるとエンジンが自動的に電気モーターをサポートするという。
また、ウルスSEで初採用となる機能は、中央に配置した縦型の新しい電動トルク ベクタリングシステムで、フロントアクスルとリアアクスルに駆動トルクを可変的かつ継続的に配分する電気油圧式マルチプレート・クラッチを装備。
トランスファー・ケースは、リア・アクスルに搭載した電子制御の新しいリミテッドスリップ・デファレンシャルと相乗的に機能させ、クルマを「オンデマンド」オーバーステア状態にさせ、純粋なスーパースポーツカーの感覚を伝えられる役割を果たす。
これらのシステムはあらゆるグリップコンディションとドライビングスタイルにもっとも適するよう設計、調整が行われ、レーストラックや砂利、氷、砂地、ダートに至るまで対応。ランボルギーニ唯一のSUVならではのトラクションと俊敏性に寄与するという。
エクステリアもアップデート。切断ラインのない流線形のフードが一体感のある印象をもたらし、マトリクスLEDが特徴的なヘッドライトクラスターは、ランボルギーニの象徴、闘牛の尾からインスピレーションを得たライトシグネチャーが採用された。
リアもトランクルームハッチのデザインを一から見直し、テールライトにはY字型ライトと新しいディフューザーをつなげてラインを調和させ、よりスポーティなプロポーションに。
このディフューザーは新型スポイラーと相まって、高速走行時にはウルスSと比べ、リアのダウンフォースを35%増し、車両の安定性を高める効果もあるという。
キャビンは、ランボルギーニの象徴的なデザインDNA「Feel Like a Pilot」が際立つように刷新。ダッシュボードの中央には12.3インチの大型スクリーンが設けられた。
コンソール中央には「tamburo」と呼ばれるセレクターからドライビングモードを選択。ウルスが備えるストラーダやスポーツなど、6種類のドライビングモードに加え、新たにEVドライブやハイブリッド、リチャージなど4種類のPHEVならではモードが盛り込まれ、11種類から選ぶことができる。
ボディカラーは、パーソナライゼーションプログラムを利用することで、100種類以上から選択が可能だ。
ウルスSEのデリバリーは2025年以降が予定されている。
Lamborghini Urus SE|ランボルギーニ ウルス SE
ボディサイズ|全長5,123×全幅2,022×全高1,638㎜
ホイールベース|3,003㎜
トレッド前/後|1,695/1,710㎜
エンジン|3,996㏄ V型8気筒
エンジン最高出力|456kW(620ps)/6,000rpm
エンジン最大トルク|800Nm/2,250-4,500rpm
トランスミッション|8段AT
バッテリー容量|25.9kWh
最高速度|312㎞/h
0-100km/h加速|3.4秒
ブレーキ|カーボンセラミック
問い合わせ先
ランボルギーニ
https://www.lamborghini.com/jp-en
出典:Web Magazine OPENERS