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フェラーリの美学、デザインが航海の世界へ──ヨットのリバリーをミラノで披露

 

Ferrari|フェラーリ

フェラーリは、ミラノデザインウィークに競技用セーリングヨット「Hypersail」のリバリーを公開した。フェラーリの美学、そしてデザインが大海原へと乗り出す。

Text by YANAKA Tomomi

フェラーリの名車をオマージュしたディティールも

異なる専門分野が融合するオープン・イノベーション・プラットフォームとして構想され、フェラーリ・テックチームやフェラーリ・デザインスタジオ、そして船舶設計者のギヨーム・ヴェルディらが参画した「Hypersail」のプロジェクト。

チームが空力や流体力学、構造上の制約を美的価値へと変換したと謳うそのモデルは、全長100フィート(約30.5メートル)にもなり、自動車開発で養った知見を活かしながら海という予測不可能な環境において最大限のパフォーマンスを発揮するよう設計された。

レースの世界で生きてきたフェラーリゆえ「Hypersail」もまた規模と技術の両面において唯一無二の船になったという。

その顕著な例といえるのが、船体側面に統合されたソーラーパネル。これらは航行中の太陽光条件を詳細に分析した結果に基づき配置されており、グリップ性能を備え、歩行も可能という。

さらに専用の固定システムや処理により、クルーの動きの自由度も最大限に確保されたものとなった。

デザインの面でもこのヨットがフェラーリであることが見て取れる。流線形のシルエットは「フェラーリ・モンツァSP1/SP2」のプロポーションを想起させるものとなり、キャビン外装はル・マン優勝車「499P」がイメージされた。

フェラーリのチーフ・デザイン・オフィサーであるフラヴィオ・マンゾーニは「Hypersailはフェラーリ・デザインスタジオにとって予期せぬ機会であり、その複雑さゆえに非常に挑戦的な目標でした。私たちが通常扱う領域とは異なる文脈で創造的研究を拡張することを可能にしてくれました」とコメント。

今回披露されたリバリーは新色のグレーをベースに、フェラーリの「第二の魂」ともいえる黄色のNuovo Giallo Fryをアクセントカラーに採用。この名前の起源はエンツォ・フェラーリの友人であり、黄色いヘルメットで知られたドライバー、ルイジ・ムッソの未亡人であるフィアンマ・ブレスキから来ているという。

リバリ―はデザインウィーク期間中となる4月22日~26日にミラノのフェラーリ・フラッグシップストア内で展示。また、ドゥオーモ広場を望む「HIGHLINE Milano」のメインテラスではフェラーリ・デザインスタジオによる灯台のインスタレーションも披露され、ミラノデザインウィークを盛り上げる。

レースの世界を海へと広げるフェラーリのチャレンジ。今後の展開からも目が離せない。

問い合わせ先

フェラーリ
https://auto.ferrari.com/
https://www.ferrari.com/ja-JP/

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