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ロールス・ロイス初のBEV「スペクター」が日本上陸|ROLLS-ROYCE

ROLLS-ROYCE Spectre|ロールス・ロイス スペクター

チャールズ・ロールスが予言した電動化の未来を実現

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、ブランド初の完全電気自動車(BEV)「スペクター」を日本初披露した。

Text by YANAKA Tomomi

最高時速250km、0-100km/h4.5秒を記録、航続距離530km

1900年に、ロールス・ロイス社の共同創業者チャールズ・ロールスが予言していたという電動化の未来。それを実現したモデル「スペクター」が日本上陸を果たした。

「スペクター」は現代アートやヨット、オートクチュールなどにインスパイアされた2ドアファストバックのスタイルを採用。「ファントム・クーペ」を彷彿させるフロントは、ブランド史上もっともワイドなグリルとスプリット・ヘッドライトが採用され、2メートルに及ぶ車幅などで威風堂々としたスタイルを完成させた。

フロント周りの空気の流れをよくするため、緩やかな角度に設計されたパンテオン・グリルや、延べ830時間に及ぶデザインプロセスと風洞実験の成果であるスピリット・オブ・エクスタシーなどの特徴により、Cd値もロールス・ロイス史上もっとも低い0.25を達成している。

インテリアは、最先端の技術を駆使しながら、ロールス・ロイスならではのビスポークを提案。コーチドアの内側に4,796個の星が刻まれた「スターライト・ドア」や5,584個の星の集合体からなる「イルミネーテッド・ファシア」といった「スペクター」の名にふさわしいアイテムで夜空を思わせる幻想的な雰囲気を醸しだす。

また、ロールス・ロイスで初めて取り入れられたフルデジタルのビスポーク・インストルメント・ダイヤルも。購入者はインテリアの色合いに合わせてオーダーメイドで文字盤の色を選ぶことができ、英国のテーラリングから着想を得たというフロントシートの色もセレクト可能だ。

さらに、「SPIRIT」と名付けられたデジタル機能により、ロールス・ロイス独自のアプリケーション「Whispers」を通じて充電時間や航続距離を管理し、クルマからクルマへとメッセージを送ることもできるそう。

車両は、400年以上の使用を想定した250万kmに及ぶテストプログラムを実施。ブランド120年の歴史のなかでもっとも過酷な開発プロセスとなり、マイナス40℃からプラス50℃まで極限の温度環境や、北極圏の氷雪から砂漠、高地の山道、世界各地の巨大都市に至るまでさまざまなコンディションを乗り越えてきたという。

ボディには、オール・アルミニウム製のスペースフレーム「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用。これにより30%高い剛性を達成した。

電気駆動により最高出力430kW、最大トルク900Nmを発生し、最高時速は250km、0-100km/hは4.5秒を記録。航続距離は530kmになるという。

「スペクター」の予約受注はすでに開始されており、デリバリーは2023年10月以降に順次開始される予定だ。

via www.youtube.com

ROLLS-ROYCE Spectre|ロールス・ロイス スペクター
ボディサイズ|全長5,475×全幅2,144×全高1,573㎜
ホイールベース|3,210㎜
車両重量|2,890kg
最高出力|430kW(584hp)
最大トルク|900Nm
最高速度|250km/h
0-100km/h加速|4.5秒

出典:Web Magazine OPENERS

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