Mercedes Benz Concept EQG|メルセデス・ベンツ コンセプト EQG
40年以上にわたるGクラスの歴史に新たなる世界を切り拓くモデル
メルセデス・ベンツは、「ジャパンモビリティショー2023」で、GクラスのBEVコンセプトモデル「EQG」などをジャパンプレミアした。
Text by YANAKA Tomomi
BEVならではの駆動力を持ち、Gクラスのオフローダーとしての特性は健在
市場が許す限り、乗用車の100%を電気自動車にすると発表しているメルセデス・ベンツ。そんななか、同社が開発を量産間近なレベルまで高めたと謳うコンセプトカー「EQG」が日本初披露された。
メルセデス・ベンツ・グループ社Gクラスプロダクトマネージャーのトニ・メンテル氏はジャパンプレミアに合わせて来日。以下のようにコメントした。
「『G』の常に変わらぬ大胆さとメルセデスのEQテクノロジーのDNAという2つの領域の最大の強みを1つにまとめようと考えています。『コンセプトEQG』は、それがどのような結果を生むのかを、今の時点でご覧になれるクルマとなっています」
まずデザインはGクラスならではの堅牢なスタイルに、プロテクションモールは照明付きのストリップが与えられ、さらにボディカラーはツートーンとなるなど、内燃エンジンモデルとは異なる演出がなされた。
さらにフロントは、内燃エンジンモデルのフロントグリルに代えて立体効果をもたらすディープブラックのフロントパネルを採用し、特徴的な円形ヘッドライトや、光るスリーポインテッドスターなどがBEVであることを主張する。
足元は専用デザインの22インチホイールが備えられ、リアエンドには通常のスペアタイヤカバーに代えて、白く光るアクセントを施したロック付きのボックスが取り付けられた。この中には充電ケーブルなども収納できるという。
エクステリアでもうひとつ目を引くのが、ハイグロスブラックのフラットなルーフラックだ。クルマの上方から見ると「G」の文字を形作っており、ルーフラック前端に組み込まれたホワイトのLEDストリップは、過酷なオフロードに欠かせないサーチライトを現代的にアレンジしたものとなる。
ドイツ語でオフロード車を意味する”ゲレンデヴァーゲン”とも呼ばれるGクラス。BEVでもそのオフローダーとしての特性は健在で、ボディは今回もラダーフレームを持つ構造となったほか、サスペンションもオフロード走破性を発揮できるよう設計。
フロントには独立懸架サスペンション、リアには電気駆動システムを取り込むために新たに開発したリジッドアスクルを搭載する。4つの電気モーターはそれぞれがホイールにきわめて近い位置にあり、個別に制御も可能だ。
バッテリーはラダーフレームに組み込まれているため、車両の低重心にも寄与。同時に動き出した瞬間から最大トルクを発生するBEVのため、並外れた駆動力とコントロール性を備え、急斜面や山深い道などでもその威力を発揮するという。
メルセデス・ベンツでは「EQG」以外でも「メルセデスMG C63 S Eパフォーマンス」をジャパンプレミア。このほかにも電動モデルなどが展示されている。
「ジャパンモビリティショー2023」は11月5日(日)まで東京ビッグサイトで開催中だ。
問い合わせ先
メルセデスコール
Tel.0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp/
出典:Web Magazine OPENERS