CARTIER|カルティエ
ステアリングを握った時にダイアルが正位置を示す左右非対称デザイン
EDITOR’S EYE
・自動車社会が発展するなか、運転手を雇わずに、敢えて自分でステアリングを握ったスマートな態度を表現
・スポーティに傾倒しすぎない、ノーブルさがこのモデルの持ち味です
カルティエの名作コレクションに焦点を当てるコレクション「カルティエ プリヴェ」に、新たに「タンク アシメトリック」が加えられた。ケースのフォルムが腕元に強い個性をもたらす、他とは一線を画す新作だ。
Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi
ユニークなフォルムのケースと洗練されたダイアルデザインが融合
「タンク」は、ラウンドウオッチ主流の時代に、1917年にルイ・ カルティエの斬新なアイデアによってレクタンギュラーのフォルムが採用されたモデル。1917年から1936年にかけて、様々なシリーズが製造されたが、1936年に誕生した「タンク アシメトリック」は、「パラレログラム(平行四辺形)」や「ロザンジュ(ひし形)」の名でも知られ、それまでの「タンク」とは一線を画した存在となった。
Olivier Arnaud © Cartier
ダイアルが右に30度傾くことで、12時のインデックスはケース右上の角に移動し、6時のインデックスはその対角線上に現れるデザインが特徴。インサートがウオッチの中央で対称軸の代わりを果たしており、可読性も確保されている。装飾性を削ぎ落したこうしたディテールが、このウオッチ特有のものであり、腕元に強い存在感をもたらす。
洗練されたケースの内部には、時計職人によってキャリバー 1917 MC マニュファクチュールが組み入れられている。このムーブメントは非常に精巧な手巻き式だ。18KYG製ケースと、シャンパンゴールドのダイアル、傾斜を持たせたケースのために特別に製造されたストラップが組み合わされている。
Olivier Arnaud © Cartier
そして、特別に開発されたキャリバー 9623 MC スケルトンムーブメントを搭載した数量限定モデルも。このキャリバーによって、12と6のインデックス、レクタンギュラーのフォルムを右側に30度傾斜させたユニークなケースが視覚的に接続され、リズミカルなダイアルデザインが実現されている。
清楚な輝きを放つプラチナ製ケースと、オートオルロジュリーとしては珍しいアルディロンバックルを採用したシャイニーブルーのレザー製ストラップを組み合わせた、エレガントで独創的なこのタイムピースは、世界限定数100本、シリアルナンバー入りで取り扱われる。
©️ Cartier
タンク アシメトリック
ムーブメント|手巻き(キャリバー 1917 MC)
パワーリザーブ|約38時間
ケース素材|18KYG、18KPG、PT
ケースサイズ|47.15×26.2mm
ストラップ素材|アリゲーターレザー
予価|279万6000円(18KYG、18KPG)、319万2000円(Pt)※すべて税別
限定|各モデルとも世界限定100本
発売|12月発売予定
©️ Cartier
タンク アシメトリック スケルトン
ムーブメント|手巻き(キャリバー 9623 MC)
パワーリザーブ|約48時間
ケース素材|18KPG、Pt
ケースサイズ|47.15×26.2mm
ストラップ素材|アリゲーターレザー
予価|624万円(18KPG)、708万円(Pt)、1002万円(Pt、ブリリアントカットダイヤモンド)※すべて税別
限定|各モデルとも世界限定100本
発売|12月発売予定
問い合わせ先
カルティエ カスタマー サービスセンター
Tel.0120-301-757
http://www.cartier.jp
出典:Web Magazine OPENERS