WATCH NEWS|今秋、香港で行われる2大時計フェア
業界関係者・バイヤーのみならず、一般入場も一部OKな香港時計イベント
アジア随一の見本市開催地にして、時計貿易のハブとしても機能してきた香港。その香港にて、今秋、2つの時計イベントの同時開催が予定されている。この機会に、時計フェアのホットな現場を体験してみてはいかがだろう?
Text by OPENERS
1. 香港ウオッチ&クロックフェア
香港貿易発展局が主催する「香港ウオッチ&クロック・フェア」は、世界中から一流ブランドや時計メーカーが集結する世界最大級の展示会。こちらはバイヤー向けのみの開催だが、今年は香港への渡航が全面的に再開されてから初めての本格的な開催となるだけに、業界関係者から大変注目されている。
特設ゾーン「Pageant of Eternity」ではハイクラスな時計が多数展示されるほか、「完成時計」「時計」「機械・設備」「OEMスマート・ウオッチ」「パッケージング&ディスプレイ」「部品・アクセサリー」「貿易サービス」など幅広いカテゴリーが展開予定。完成品のみならず、時計業界全体を俯瞰できる内容となっている。また、中国本土という巨大なマーケットを抱える香港ならでは激動のシーンを目の当たりにできることも見逃せない。
香港ウオッチ&クロックフェア
開催日|2023年9月5〜9日(フィジカル) 2023年8月29〜9月16日(オンライン)
開催場所|香港コンベンション&エキジビションセンター
住所|1 Expo Drive, Wan Chai Hong Kong
入場条件|18歳以上の時計業界関係者
同時開催|サロン・ド・ティーイー
2. サロン・ド・ティーイー(Salon de TE)
豪華な展示で定評のある「サロン・ド・ティーイー」は、香港ウオッチ&クロックフェアと同時開催。5つのテーマゾーンのハイライト「World Brand Piazza」には、国際的な一流ブランドの限定モデルや希少な腕時計が展示される。9月8日および9日の2日間については、バイヤーのみならず、一般入場も可能だ。
今年のテーマは「Guo Chao(国潮)※」。中国本土の大手ウオッチメーカーが、精巧な職人技と洗練された中国文化を融合させ、さまざまなデザインの腕時計を紹介する。また独立時計師アカデミー(Académie Horlogère des Créateurs Indépendants)メンバーであり、「腕時計の達人」として有名なMa Xushu氏も参加。代表作「Starry Night」の文字盤は光学式針を使用し、時と分を同時に表示する。彼の手掛ける時計において、恒星日の周期は整数の24時間ではなく、23時間56分4秒となっている。そして時計の背面は北京上空の天空図を再現しているのだ。
※国潮:「国風潮流」(中国風のトレンド)の略語で、中国伝統文化の要素と現代のトレンドを融合したスタイルのことを指す。
会期中は、腕時計パレード、セミナー、バイヤーフォーラム、ネットワーキング・イベントなど多数のイベントも開催。2023年9月5日開催予定の香港国際時計フォーラム(Hong Kong International Watch Forum)では、世界の主要時計協会の代表者が一堂に会し、世界的な取引実績と来年の市場動向について議論する。9月6日のアジア腕時計会議(Asian Watch Conference)では、国際的な調査会社ユーロモニター(Euromonitor)が各市場の最新動向を明らかにし、業界関係者が腕時計のデザイントレンドを共有する予定だ。
サロン・ド・ティーイー(Salon de TE)の公式HP(英語)はこちら
サロン・ド・ティーイー(Salon de TE)
開催日|2023年9月5〜9日(フィジカル) 2023年8月29〜9月16日(オンライン)
開催場所|香港コンベンション&エキジビションセンター
住所|1 Expo Drive, Wan Chai Hong Kong
入場条件|2023年9月5〜7日は、18歳以上の時計業界関係者のみ。9月8〜9日は、12歳以上の一般ビジターも入場可能(無料)
同時開催|香港ウオッチ&クロックフェア
業界関係者はもちろん、イベント後半の日程では一般向けにも門戸を開いている本イベント。世界中の時計が一堂に集結するこの機会に、ぜひ会場に足を運んでほしい。そこでは、時計界のトレンドを理解するためのヒントを数多く見つけられるはずだ。
問い合わせ先
香港貿易発展局
Tel.03-5210-5850
tokyo.office@hktdc.org
出典:Web Magazine OPENERS